写真展「小川晴暘と奈良飛鳥園の歩み」展 |
¥ ¥ 鹿くんのふ~んなるほど。。。
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┃ ┃ 知られざる奈良の魅力を語る
“ ”/今回は「仏像写真専門写真館『飛鳥園』」の巻
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本や雑誌が売れないといわれる時代にあって、仏像写真集や仏像の特集号が妙に売れているらしい。仏像をめでる人といえば、年配の人という常識もいまや通用しない。20代、30代の女性が「阿修羅さま~!」と黄色い声を上げるほどの熱狂ぶりだ。
この飛鳥園、奈良市登大路町にある仏像写真を専門とする写真館なんだ。創業者は小川晴暘(おがわせいよう/1894~1960年)で、現在は晴暘の三男・光三さん(こうぞう/1928年~)が父の後を受け継ぎ、素晴らしい仕事をしているほか、文化財写真家として名を馳せる金井杜道さん(かないもりお/1944年~/みなさんが知ってる興福寺阿修羅像の写真は金井が撮ったもののはず!)らを輩出、現在も若松保広さん(わかまつやすひろ/1956年~)が所属しているという具合で、飛鳥園撮影の写真は、多くの書籍、写真集などで知らずしらずのうちに目にしてるんじゃないかな。
創業者・小川晴暘は兵庫県姫路市の生まれ。画家を目指して上京、文展(現・日展)洋画部で入選するなど、絵の才能を発揮していたが、10代の頃から身につけていた写真技術が、美術史家で書家や歌人としても知られる會津八一(あいづやいち/1881~1956年)の目にとまり、本格的に写真の道を進むようになったんだ。會津の強い勧めもあり、勤めていた新聞社を退社して、飛鳥園を創業したのは1922年(大正11)のこと。背景を黒くする「黒バック」を日本で始めたのも晴暘だという。志賀直哉、武者小路実篤といった作家との交流でも知られているんだよ。
今年はそんな晴暘が没して50年となる節目の年。…というわけで、万葉文化館で現在開催中なのが「小川晴暘と奈良 飛鳥園のあゆみ~小川光三・金井杜道・若松保広」展なんだ。
内容は、晴暘に始まる飛鳥園の歩みを辿り、父・晴暘の後を継ぎ仏像写真の第一人者として活躍する小川光三さん、そして光三さんに学んだ金井杜道さん、若松保広さんの仏像写真から風景写真までを紹介。晴暘所用の写真機、もともと画家を志していた晴暘の文展入選作「雪解けの頃」や中国・雲崗石窟などで描いた写生も展示されている。「雲崗石窟解説図」は、石窟の平面図と晴暘による解説がふすまに描かれたもので、圧巻だよ。
これまでも「仏像写真は資料的価値だけでなく、仏像の魅力を引き出し、伝えるという意味がある。その仏像が何を表現しているのか、仏師は何を考えて作っているのか…と考えながら撮影している」などと語っている光三さんだが、今回はどんな話が飛び出すか、興味津々だね。
芸術の秋にふさわしい展覧会だよ。
【小川晴暘と奈良 飛鳥園のあゆみ~小川光三・金井杜道・若松保広】
□開催中~10/26(火) 10時~17時半
□県立万葉文化館日本画展示室(明日香村)
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※10/17(日)14時~は小川光三さんによる美術講演会もあり。
定員100人(聴講には観覧券要。当日13時半より受付)。
□問合せ=奈良県万葉文化振興財団 0744-54-1850
http://www.manyo.jp
【大仏さんのつぶより情報】283号より
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「図録」がまた、すごい!。B4のビッグサイズ 120p 2000円
おいらも若いときに使ったことのある木製の組み立てカメラが出ているが、なんと4切りサイズの大きなカメラだった!。おいらはキャビネ版だったからなア。差し込み絞りなんて懐かしかった。カメラ後部のピントガラスに会場内が写っているから覗いてネ。随分暗いのに驚くだろ〜な。撮影された乾板も出ているよ。