平城京左京五条四坊十五・十六坪 発掘調査速報 |
平城京左京五条四坊十五・十六坪では、数年にわたる発掘調査を終え、坪全体の様子を知る上で、さまざまな成果が得られました。坪全体を分割せずに公的な施設として使われていた時期がある十五坪、最初から数区画に分割して利用されていたことがわかった十六坪と、南北に隣り合っていながら、その使われ方は全く異なっています(チラシより転載)。
出土遺物の内容も、かなり違いが見られます。十五坪では、硯類が数多く出土し、「政所」と墨書された土器も見つかっています。一方、十六坪では坩堝や銅製の鋲などが出土し、工房の存在した可能性も考えられています。
出土遺物を始め、パネルや写真でそれぞれの調査成果について紹介いたします。また、十六坪で見つかった井戸枠にリサイクルされていた辛櫃を写真パネルで展示いたします。ぜひご覧ください。
◆ 主な展示品◆
十五坪…墨書土器
蹄脚円面硯
小型丸瓦
奈良三彩小壷
十六坪…鳥鈕蓋
新羅土器
銅坩堝・ガラス坩堝
銅鋲
辛櫃(パネル展示)
奈良市大安寺西二丁目281・奈良市埋蔵文化財センター
近鉄奈良・新大宮駅から「恋の窪」行きバスで「大安寺西二丁目」下車直ぐ。