文化財保存修理所(奈良博)公開される=16日 |
まず、講堂で装潢室(そうこうしつ)の作業について斎木涼子学芸部研究員、彫刻室の仏像の修理についての解説を岩田茂樹学芸部長補佐が行われた。基本的には調査をしっかりやり、可逆性のある保存修理(現状維持修理)に努めるということであった。
そのあと、修理所に移動して、地下の修理所3室を廊下から解説を受けながら見学をした。彫刻室では目下須弥壇の修理が行われている東大寺法華堂から移動した金剛力士像や四天王像・吉祥天像が眼をひいた。また、かつて福島県の浜通を採訪した折りに訪れたいわき市・白水阿弥陀堂(願成寺)の阿弥陀座像が修理されており、今回の大震災によるものとの話だった。
そのほか櫻井市外山区(とび)の丈六の阿弥陀坐像が、ひどく傷んでいる状態を講堂で詳しく解説を伺ったので興味深く見ることが出来た。
最後の漆工室の作業については人間国宝の北村昭斎氏自らが解説された。
1時に始まって予定より遅れて2時30分近くになって終了して、アンケートを書いて解散した。
<写真は禁止されていたので、このブログの写真はパンフレットの写真を使用した>