ふるさと・田原本の多神社に安万侶顕彰碑 古事記編纂1300年記念 |
古事記を編さんした太安万侶(おおのやすまろ)の一族をまつる田原本町の多坐弥志理都比古(おおにいますみしりつひこ)神社(多神社)境内に安万侶の記念碑が完成し、命日にあたる6日、氏子らが参加して除幕式が行われた。太安万侶の墓誌が奈良市で昭和54年に見つかり、7月6日が命日とされている。
安万侶をまつる摂社・小杜(こもり)神社の南側に高さ1.5メートル、幅2.5メートル、厚さ35センチの石碑を建てた。花崗岩製で、多忠記(ただふみ)宮司が「太安萬侶卿」「古事記献上千三百年記念」と揮毫し、古事記の序文の一部も刻んでいる。碑の下には写本の写しを納めた。
記念碑は今年の古事記編さん1300年の節目にあわせ、太安万侶の墓と伝わってきた多神社近くの水田の中の高まりを整備して造る予定だったが、水田の転用手続きなどに2年かかることがわかり、現在地に変更した。