平城宮跡 朱雀門南の整備計画、意見募集 |
国土交通省近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所平城分室と奈良県は、平城宮跡の利用拠点となる朱雀門南側エリア「拠点ゾーン」の整備計画案をとりまとめた。交通ターミナルのほか、宮跡展示館や休憩・宮跡展望施設などの施設を計画。往時の平城京のスケールを感じさせる空間づくりを目指す。
きょう19日から、意見募集(パブリツクコメント)を開始する。8月19日まで。
整備計画案は平成20年に策定された「国営飛鳥・平城宮跡歴史公園平城宮跡区域基本計画」に基づき、宮跡の正面玄関にふさしい景観形成と統一性を確保.した施設整備を目指し策定。地下遺構の確実な保存を前提とし、朱雀大路を軸に機能ごとに東西に施設を配置する。
県が整備する西側には周遊バスの乗降場や観光バス駐車場などの交通ターミナルを設置。現在の平城京歴史館を改修し、宮跡を望む展望スペースや園内周遊の拠点として活用する。
また、歴史館にある遣唐使船は、大宮通沿いに整備される物販や飲食施設などに移設し、宮跡のランドマークとする<下の図>。
一方、国交省が整備する東側には出土品や宮跡展示館、国営公園管理センターを整備する。
概算事業費は奈良県分が約35億円程度、国交省分が約30億円程度。意見募集を経て、今年度中をめどに整備計画を策定・公表。来年4月以降、整備に着手し28年度中の完成を目指す。
意見募集は8月19日まで。整備計画案は国営平城宮跡歴史公園や県のホームページからダウンロードができるほか、県庁などで閲覧可能。また、概要版チラシを県内の公共施設などで配布している。
意見提出の方法
意見は、必要事項を記入して、次のいずれかの方法で提出。
(1) 郵送〜「整備計画(案)」概要版(チラシ)に添付のハガキ(※切手不要)を切り取って送付。
(2) ファクシミリ(FAX)〜「整備計画(案)」概要版(チラシ)の裏面にご記入し、そのまま送信。⇒ フリーダイヤル 0120-985-045< ※かけ間違いのないよう注意>
(3) 電子メール〜国営平城宮跡歴史公園ホームページ内の意見募集専用バナーから送信。
問い合わせは、国営飛鳥歴史公園事務所平城分室、電話0742(36)4327。
または、奈良県平城宮跡事業推進室、電話0742(27)8945。Fax 0120-985-045
奈良県 http://www.pref.nara.jp/item/103801.htm