唐招提寺の瓊花が開花・そして写経会 |
中国の 揚州市にある鑑真和上ゆかりの「大明寺」から送られた「瓊花」(けいか:チウンホア)はガクアジサイに似た白い 可憐な花を咲かせる。唐招提寺の御影堂供華園が5月6日 まで特別開園されている。供華園の他に御影堂の前庭(昭和天皇の植樹)、鑑真和上廟所にも瓊花が植えられている。
奈良では東大寺勧進所と法華寺にも植樹されているというブログを見た。唐招提寺から分植された由と記されていた。
◆御影堂平成大修理結縁写経会
昨年まで「鑑真大和上御影像造立結縁写経会」として行われていた春秋の写経会が、今年からは「御影堂平成大修理結縁写経会」となって、昨日、今日と二日間、開山堂で行われている。
昨日の午後、参加する。
昨年秋は入室するのに暫く待ったが、今年は直ぐに入室でき、身を清めて直ぐに写経に入ることが出来た。約45分で『般若心経」を謹書して御像の前机に奉納し、焼香・礼拝して退室、別室で御抹茶を頂き書写の緊張から解き放たれたくつろいだ気分を味わう。記念品に東山魁夷画伯の揮毫の「日」という扇子を頂戴する。これで日・月・花・風の4本になる。
廟所に詣り帰る。ここの瓊花は日陰のせいかまだ花を見なかった。
◆御影堂・平成の大修理(結縁写経の目的)
唐招提寺の御影堂は、「国宝鑑真和上坐像」を奉安するため、奈良地方裁判所として使用されていた輿福寺旧一乗院宸殿等(江戸時代)を大和上千二有年御遠忌記念事業として昭和39年に移築復元したもので、現存する寝殿造の貴重な遺構として国の重婁丈化財に指定されている。
以来約50年が経過して、屋根の雨漏りや地盤沈下が指摘され、早急に修理する必要があると丈化庁に訴えてきた。特に、雨漏りが心配される北側屋根には、仮設の覆いを設置して凌いできたが、大修理に向けて有縁者の結縁により、事業の浄財を募るものという。
なお、着工は平成27年度末を予定しているとのこと。