若草山モノレール/平城宮跡の舗装化に反対決議 |
文化財や史跡の保存・活用を考える文化財保存全国協議会の総会が6月20日、奈良市登大路町の県文化会館で開催され、若草山へのモノレール計画と平城宮跡の舗装化に反対する決議を行った。
県の若草山モノレール計画に対する決議では、世界遺産・春日山原始林の隣接地域であることを挙げ、「歴史を重ねた景観とその風情に弓するもの」と主張。「かけがえのない若草山と古都奈良の文化的景観と自然環境を守るため」として反対の姿勢を示した。
決議は国交省や県、奈良市など関係機関に要望書として提出する。
同協議会は歴史や考古学の研究者、市民らが昭和45年に結成。22日には、県文化会館で定期大会を開き、「馬見古墳群における史跡整備の現状と課題」の報告や、各地の史跡や文化財の保護活動等の報告が行われた。