夏の秘仏公開 |
五劫院(ごこういん)は、奈良県奈良市北御門町にある華厳宗の寺院。東大寺末。山号は思惟山。拝観は予約制。開基は重源上人。 中国から将来した五劫思惟阿弥陀仏像(本尊)を安置した一寺が始まりとされる。
奈良博・岩田茂樹「奈良・五劫院の五劫思惟阿弥陀如来坐像」〔2007年)によると、像高123.4cm、檜造りと見られるとのこと。有名な東大寺の五劫思惟阿弥陀仏は10月5日の「転害会」後の僧形八幡神坐像〔秘仏)公開のおりに、公慶堂とともに拝観可能。
8月1日〔金)~12日〔火) 9時~15時
五劫院 JR・近鉄奈良駅前から『青山住宅」行きバス、「今在家」下車徒歩5分
ここは公慶上人の墓所でもあり、本堂奥の墓地に五輪塔が祀られる。
“阿弥陀如来の異形のひとつで、経説によると四十八の大願を成就するために永い間、剃髪をすることもなく坐禅・思惟していたので、このような髪形になったという。”
“五劫思惟阿弥陀仏とは、阿弥陀仏がまだ法蔵菩薩だった時代、衆生を救うために菩薩行に励まれた後の姿です。その時間が「五劫(ごこう)」。”
“そのくらい長い時間、じっと思惟をこらして修行した結果、菩薩から阿弥陀如来になるのですが、まさにその瞬間を現した姿なのです。”
◆五劫とは
“劫とは、「四十里立方の大盤石に天女が三年に一度舞い降り、羽衣でひとなでし、この岩が無くなるまで」という、計り知れないほどの長い時間のこと”