奈良町の新案内所 「くるみの木」が運営 |
大正時代の建物を利用した奈良市井上町の施設「ならまち振興館」を「奈良町南観光案内所」として再整備する奈良市は昨年12月16日、施設の運営事業者が、県内外で人気のカフェやレストランを展開する「くるみの木」(奈良市)に決まったと発表した。
ならまち振興館は、奈良の伝統産業の一つである蚊帳の製造業者「勝村商店」の分家として大正時代初期に建てられた。戦後は個人医院となり、その後、市が買い取って1995年にオープン。奈良町散策の休憩所などとして利用されてきたが、近年訪れる人は年間約5000人程度と少なかった。
市は昨年10月~11月に運営事業者を公募。応募があったのは同社だけだった。同社の提案では、本館1階を観光ガイドを置く案内スペースや情報スペースに改修。2階に茶会や生け花など伝統文化が体験できる部屋を設ける。地場食材などを販売するスペースやカフェも作る。施設は来年度中にオープンする予定。
近くには「格子の家や『奈良町資料館』などもある。