「伝橘夫人念持仏」厨子扉絵 浮かぶ如来の姿 |
新聞報道によれば、奈良博で開催中の特別展「白鳳―花ひらく仏教美術―」で19日、公開されている法隆寺(斑鳩町)の「阿弥陀三尊像(伝橘夫人念持仏)」(国宝)を安置する厨子ずしの扉絵を鮮明にとらえた、近赤外線撮影の写真パネルが新たに展示された。絵に描かれた仏の姿を見ることができる絶好の機会だが、僅か5日間の入館者しか見られない。色々な事情が有るのだろうが最初からの展示が出来なかったのだろうか?。10万人目の入場者の方も見られなかった!。
同像は、藤原不比等の妻、光明皇后の母である橘三千代が所持していたと伝わり、厨子にある4枚の扉には仏の絵も描かれている。今ではほとんど見えなくなっているが、展示にあわせて同館が新たに近赤外線撮影を行ったところ、線で描いた如来や菩薩の姿がはっきりと浮かび上がった。
パネル(縦1.1メートル、横約2メートル)には、4枚の扉絵をほぼ実物大で掲示。法隆寺金堂壁画とよく似た、張りのある輪郭線や斜め向きの優美な顔が特徴で、同館は「会場でしか見られない貴重な写真。以前のものよりはるかに鮮明で、ぜひ注目してほしい」としている。
特別展は明日23日で終わる。