重そう! 瞑想の果てに伸びた螺髪=五劫思惟仏 |
東大寺の勧進所阿弥陀堂の本尊「五劫思惟阿弥陀如来坐像」(重文・鎌倉時代)の特別展示が16日、東大寺ミュージアムで始まった。10月18日まで。
アフロヘアのように長く伸びた螺髪が特徴の像容で、阿弥陀仏48の大願を成就するため、長い時間瞑想し続けた姿という。12世紀末~13世紀(鎌倉時代)に制作されたとされ、像高106センチ。
例年は10月5日に特別開扉が行われているが、今年は6月から阿弥陀堂の修理工事が行われているため、特別にミュージアム内で展示されることになったもの。なお、末寺の五劫院(北御門町)の本尊も同じ五劫思惟阿弥陀如来坐像で重源上人が宋から請来したと伝えられ、2016年2月12日~18日に公開される。
通常は中には入れないが、10月5日の転害会の折には、国宝僧形八幡神像が開扉され、五刧思惟阿弥陀如来像、公慶堂公慶上人像と共に、拝観することができる
今年は先のような理由で阿弥陀堂の公開は行われない。
ミュージアムは午前9時半から、9月中は午後5時半、10月は午後5時まで。入館料は中学生以上500円、小学生300円。
問い合わせは同ミュージアム ☎:0742-20-5511