5日、奈良の「えびすさま」に詣る |
奈良市内最古の「えびす様」というので出掛けて見たが、午後1時過ぎという時間が悪かったのか境内に参詣者の姿はなくて、神社の吉兆福笹を授与する人も手持ちぶさたの様子だった。
▽南市恵毘須神社
奈良町の入り組んだ細い道ばたの角に鎮座する南市恵毘須神社は、以前に「奈良町の会所巡り」で訪れた事がある。その時はヒッソリした雰囲気の中にあったが、今日は驚くほどの人出で年配の男性の話では「今までに無い位の人出!、餅飯殿まで行列が続いている」と驚いた口ぶりで話されていた。
しかし、その割にあたりは静かで大阪・今宮戎神社の「えべっさん」では、福笹や吉兆を売る声が耳に痛いほど賑やかに響き渡っているのに、ここでは至って静かに並んで参拝し笹を買って行かれる。
今宮の「えべっさん」では本殿へ詣った後、社殿の後ろに回り壁に掛けられた直径2mほどの銅鑼を思いっきりコブシや掌で叩いて「えべっさん、詣りましたデ!」と大声を張り上げる参拝者。戎様は耳が悪いのでそうするのだと聞かされてきた身には、余りにも静かで拍子抜けの態で行列の人々を見つめていた。そうか!、これが奈良の「えびすさま」なんだ。10日の春日大社佐良気神社・十日えびすもこんなんやろうか?。