美人画や武者絵・・・日本美術の輝き=奈良県立美術館で23日から開催中 |
今月から放映が始まった大河ドラマ「真田丸」の関連企画展として開催されるもので、幅広い絵画を通じて美人画の流れや武士の美意識、受け継がれる伝統の美を伝える。
展示品のうち、「伝淀殿画像」(桃山~江戸時代)は淀殿が豪華な着物に身を包み、数珠をもって座る姿で、よく知られた絵画。曾我蕭白の「美人図」(江戸時代)はうつろな顔で破れた手紙をくわえる女性の立ち姿で、妖しい雰囲気も漂う。上村松園の「春宵」は料亭の縁側で芸妓に仲居がそっと耳打ちする様子が描かれ、着物のすそを彩る桜の花びらが春の夜の風情を伝えている(後期展示)。
また、人間国宝の2代月山貞一さんと貞一さんの3男、貞利さんらの刀剣も第三展示室に並ぶ。
問い合わせは県立美術館(電)0742-23-3968。
期間中は連携展示「大和の城と城下町」が開かれる。大和郡山市と宇陀市、高取町でつくる城下町魅力発信市町連携協議会の主催。大和郡山市から古文書など、宇陀市からは瓦など、高取町からは5年ほど前に民家に残されていることが分かった大石内蔵助の長男、主税の書状が初公開されている。