秋篠寺のモクレン花盛り |
手元の本を見ていたら、青山茂・川副武胤・平岡定海共著『大和古寺巡礼』(昭和37年11月)社会思想社刊に、“金堂”のタイトルで収録される写真に小さなモクレンの木が写っているのを見つけた。
「秋篠寺」の草創は,光仁天皇の勅願とか秋篠氏の氏寺であったなどと言われていて、はっきりしないところが神秘的という人も居る。 「東塔・西塔」などを備えた伽藍規模と「脱活乾漆像」の尊像が多く安置されていたところからも官寺並みの大寺院だったが、平安時代に兵火による悲惨な災難を被り、伽藍の大半を失い、創建当時の大寺の面影は残念ながら今は偲ぶことができず、静かな佇まいの寺院となっている。