「古都祝奈良」を見て歩く |
何人かが同じ場所にいても、同じものを見ているとは限らない。「どんなものごとでも100人いれば100通りの受けとり方ができる」というのが、グブタが生まれたインドに由来する唯識思想の考え方と先のガイドでは書いている。グブタは薬師寺の歴史を学び、その宗派である法相某の根本にある唯識思想を知って、「見えない彫刻を見ようとする」彫刻で唯識の-端を表現することを考えてこの作品を構想したという。
寺院会場で残る唐招提寺へ向かう。途中、薬師寺の加工工場の横に白いハギとヒガンバナが咲いていた。