奈良県、朱雀大路西(朱雀門西南)整備で起工式 |
県は21日、奈良市の平城宮跡歴史公園の玄関口となる朱雀大路西側地区(3.1ヘクタール)に整備する、新たな観光交流拠点施設の起工式を、地元の関係者たちおよそ50人が出席して、二条大路南4丁目の現地で開いた。飲食・交流、観光案内・物販、団体集合の3施設などで、県産材(集成材)をふんだんに使った木の温かさあふれる施設とする計画で、平成29年度中の完成を目指している。
荒井知事はあいさつで「整備に多少時間はかかるが、世界でも珍しい国営公園につくり上げていくことができる」、地元の仲川奈良市長も「平城宮跡という場の持つ力をしっかり発揮していきたい」と期待を込めたと、新聞報道にあり。
平城宮跡歴史公園と一帯は、奈良市の奈良公園から西へ平城宮跡付近までの大宮通り(国道369号)周辺を整備する県の「大宮通りプロジェクト」の核となる重要な取り組みのひとつ。
朱雀門以南の同公園拠点ゾーンでは、朱雀大路西側地区とは別に同東側地区で国交省近畿地方整備局の国営飛鳥歴史公園事務所平城分室が目下「平城宮跡展示館」を建設中で、情報提供や体験展示、出土物展示などを行うことにしている。両方が完成すると朱雀門前が平城宮跡観光の一大拠点となる。