奈文研「地下の正倉院展」第Ⅱ期展示に入る |
奈文研では、平成19年度より毎年 1 回、秋期特別展として「地下の正倉院展」 を開催し、平城宮・京跡出土木簡の実物展示をおこなっていて、今年度は、これまでにまとまった出陳をしたことのない、式部省木簡を展示している。
式部省とは、役人の管理・養成を担当する役所で、1966年に実施された発掘調査では、 平城宮跡で初めて、一度に一万点を超える大量の木簡が出土したという。その多くは、式部省内で おこなわれた役人の勤務評価に使用された、側面に孔をもつ特異な型式の木簡とその削屑だという。内容・型式ともに強い個性をもつ木簡群からは、式部省の日常業務や役人の昇進の実態をうかがうことができます。
本年は、式部省木簡が発見されてから丁度50 年。日本の木簡研究史上かけがえのない発見を、最新の研究成果に基づいて紹介されています。
11月1日(火)~13日(日) 第Ⅱ期
11月15日(火)~27日(日)第Ⅲ期
◆ギャラリートーク? 1日 渡辺晃宏資料研究室長さんの話を拝聴。
新聞紙上を賑わした「破斯清道」の記録された木簡の実物が、第Ⅱ期にに展示される(Ⅰ期、Ⅲ期は写真展示)ので、出掛けて見る。
16時頃から入場者が一ヶ所に移動し初め、注意すると解説する声が聞こえてきた。渡辺晃宏資料研究室長さんが展示ケースの前で、それぞれの木簡の解説をされ始めたものと判る。配付チラシでは第Ⅱ期の「ギャラリートーク」は4日(金)となっていたのだが・・・。各回ともに14:30~とあり、今回の場合は16:00に始まったので別のものなのかもしれないが、木簡の第一人者の直接の説明を拝聴できたのは幸いだった。聞く人もメモを取ったり、資料に書き込んだりと熱心だった。閉館時間の放送が有って後暫くして名残惜しげに解説が終わって館を後にする。