東京国立博物館 今日から~ 特別展「春日大社 千年の至宝」 |
◆平成館 (東京・上野公園)で開催
2017年1月17日(火) ~2017年3月12日(日)
世界遺産の一つである奈良・春日大社は、奈良時代の初め、平城京の守護と国民の繁栄を祈願するため創建された。本展では、昨年式年造替を終えたばかりで、”平安の正倉院”と呼ばれる王朝工芸の名宝とともに、貴重な中世の刀剣類、武器武具、春日信仰にかかわる絵画・彫刻などの名品の数々を一堂にご紹介する特別展が、きょう17日(火)から開催されます。
∇展覧会のみどころ
開館時間 午前9 時30 分~午後5 時 ※入館は閉館の30 分前まで
休館日 月曜日
観覧料(当日) 一般:1,600 円 、大学生:1,200 円、 高校生:900 円 ※中学生以下無料
問い合わせ ℡: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
特別展『春日大社 千年の至宝』にて「春日権現験記絵」の出品が決定 絵巻作品の中でも、最高峰のひとつ
春日大社では「式年造替」と呼ばれる社殿の建て替えや修繕が約20 年に一度行われており、2016年には60 回目を迎えた。本展は、この大きな節目に、社外ではめったに拝観することのかなわない貴重な古神宝と、春日の神々への祈りが込められた選りすぐりの名品を展観するものとなっている。
本展にて、「春日権現験記絵」のうち、計2 巻(展示替有)が特別出品されることが決定した。「春日権現験記絵」は、延慶二 年(1309)頃に制作された絵巻で、春日大社に祭られる神々の利益と霊験が描かれている。本格的なやまと絵技法による描写は極めて精緻であり、当時の風俗を知る資料としても高く評価されている。また、傷みやすい絹地の作品でありながら完全な姿で700年もの長い年月を経て現存しているということもあって、絵巻作品の中でも最高峰のひとつに数えられている名品。