◆ミッフィーの作者 ブルーナ氏が死去 |
1927年、ユトレヒト生まれ。オランダでは「ナインチェ」と呼ばれるミッフィーの絵本を同国で30作以上出版。日本語を含め多くの言語に翻訳され、世界で8千万部以上売れた。 世界で人気のミッフィーシリーズは、日本では1964年に石井桃子さんの訳で「ちいさなうさこちゃん」(福音館書店)として出版された。ミッフィーは、ブルーナさんが幼少期に飼っていたウサギから着想を得たという。アニメ化もされるなど人気キャラクターとなった。高齢のため、2011年から創作活動を停止していた。
ミッフィーの情報サイトを運営するディック・ブルーナ・ジャパンの鉄田昭吾社長は「柔和で飾らない人。作品については一つのスタイルを貫き、生き方がイラストににじみ出ているようだ」と悼んだ。同社のツイッターやフェイスブックには、大勢のファンから「ありがとう」とコメントが寄せられている。
◆ミッフィー大粒の涙
東日本大震災では被災した子供たちに向け、大粒の涙を浮かべるミッフィーのイラストを寄せるなど親日家としても知られた。
東日本大震災でブルーナさんが寄せたイラストとメッセージ。「日本の皆さん
へ心からの祈りを込めて」と記されている ©Mercis bv
我が国の切手でもそのイラストは使用され、「ふみの日」小型切手( 平成13年)やシートでも発売されている。