奈良交通=連接バス2台を導入=京都・精華町、朝夕の渋滞解消へ |
◆今秋 学研都市で運行予定、従来の1.5倍 130人輸送
奈良交通はこのほど車両を二台つないだ「連接バス」を2台導入した。平城営業所に配置し、今秋をめどに“けいはんな学研都市”の精華町域の近鉄京都線新祝園駅と、JR学研都市線祝園駅を発着する路線バス・光台住宅線で運行を始める予定。車両2台分つないだ形の大型バス「連節バス」で、従来の1.5倍の人員を一気に輸送できるといい、通勤・帰宅時間帯の利便性が高まりそうと期待されている。
光台地区は2018年にかけて企業立地が相次いでおり、朝夕の渋滞を解消するため連節バスが導入されることになった。
今回導入した車両はスウェーデンのスカニア製(ボディーはオーストラリアのボルグレン製)で、輸入車でありながら日本の市場に特化した車種という。通常のバスは全長11メートルで定員83人だが、連節バスは全長18メートルで定員130人。連結部は蛇腹タイプのほろでつながれ、電車のように車両間を移動できるようになっている。エンジンは9000cc360馬力という。登録番号は「奈良230あ10-01」「奈良230あ10-02」と、希望ナンバーの交付を受けている。
現在、光台住宅線の一部の停留所では、連接バスの長い車体に対応するための工事が行われているほか、精華町での路上教習が行われているとか。奈良交通の平城営業所(奈良市)の車庫を拠点に運行するといい、同社担当者は、「県内で乗車できる機会は残念ながらないけれど、車庫から精華町への行き帰りの際に見られると思う」としている。
“連接バス”の運行は全国で9ヵ所目で、関西では神姫バス(三田市)、近江鉄道バス(草津市)に次いで3ヵ所目となる。