朱雀大路東側に新施設、事業認可を取得 |
◆県体験学習館建設へ
県は、来月オープンする平城宮跡歴史公園「朱雀門ひろば」の南東部に位置する奈良市ニ条大路南3丁目の朱雀大路東側約9000平方メートルの区域で、国土交通省から13日付で都市計画の事業認可を取得したという。事業期間は平成37年度までの8年間。 今後、県は地元説明会を経て、用地買収、工事を進めていき、県営の歴史体験学習館を建設する予定という。
◆37年度までの完成を目指す
事業認可を受けた地区は国道369号(大宮通り)沿いで、現在は飲食店や一般住宅など30~40軒が密集している。
同区域は国土交通省 近畿地方整備局が平成20年12月に策定した 「国営飛鳥•平城宮跡歴史公園平城宮跡区域」基本計画で同公園の拠点ゾーンの一端を担う「歴史体験学習館」の会場に位置付けられていた。
県は昨年12月に国土交通省にこの区域のうち約9000平方メートルを事業申請した。宗教法人施設や民家などがある同区域東側の約9000平方メートルは西側の用地買収が進み次第、事業申請する方針という。
同区域内には「歴史体験学習館」を建設予定する。県全体に関わる歴史や文化の情報発信や歴史体験ができるほか、観光客らの交流施設となる。
また同施設の東側は学習広場として屋外施設になる見通しで、事業費は約50億円を予定しており、平成37年度までの完成を目指す。
県は来月中に住民説明会を開催。地権者らに用地買収の交渉を進め、土地の調査なども実施する。
荒井知事は「事業認可をいただいた。 3月24日にオープンする『朱雀門ひろば』に引ぎ続ぎ、奈良らしい 歴史を感じる平城宮跡歴史公園の玄関ロ整備を進めていきたい」とコメン卜した。
ー以上は16日付けの「奈良新聞」報道による。