大極殿利用法明確に示さず=閣議決定 |
政府は、民主党の前川精成参院議員(奈良県選挙区)が提出していた平城宮跡大極殿復元工事に関する質間趣意書に対する答弁書を29日、閣議決定した。
質間は工事に関する9項目と平城宮跡管理に関する16項目の計25項目。答弁内容は、工事目的について「保存を確実に図り次世代以降に引き継ぐとともに、来訪者が国の律令国家形成期の古代都城文化を体験的に理解すること」などと答えている。平城遷都1300年記念事業における大極殿の役割については「同事業協会では、主会場施設として活用するとともに奈良時代の歴卑・文化を体感する区域の一部として大極殿内部の公開を行うものと承知している」と答え、明確な利用方法は示さなかった。
答弁書を受け取った前川氏は「多額の税金を使うのだから大勢の人が有効利用できる場所にしてほしい」と話した。 【奈良新聞 1/30】