平城遷都1300年記念事業 新計画案発表=事業協会 |
計画案による事業の趣旨は、日本の歴史・文化が連綿と続いたことを祝い、感謝するお祭り。『日本のはじまり奈良』を素材に、過去・現在・未来の日本を考える機会とする。平城宮跡事業、県内各地事業、関連広域事業、事前展開事業の四事業で、イベント全体で約1200万から1300万人の集客を見込んでいる。
このうち、平城宮跡事業は、平城宮跡およびその周辺において通季(春-秋)の展示・イベントなどと、各季(春・夏・秋)のフェアなどを展開し、歴史文化を実体験できる場と機会を提供する。
展示施設として新たに「平城京歴史館」(仮称)のほか、総合情報案内センター「四季のなら館」(仮称)を朱雀門南側に整備。駐軍場も朱雀門北西にある駐車場をさらに拡大してシャトルバスの停車場としても利用できるようにする。歴史館には、仏教伝来や遣唐使、平域京造営などをテーマにバーチャル映像やアニメーションで再現する「歴史文化映像シアター」や、平城京(宮)の解説展示、国宝レプリカの展示などが予定されている。
4月下旬から11月中旬までの通念のイベントとして、古代の衣・食・住などで平城京時代の人々の生活を実体験できる体験型イベントや発掘見学や疑似発掘体験ができる探検ツアーを展開。
平成21年末から22年正月にかけては記念イヤー始まりのイベント▽4月から5月にかけての約2週間は大極殿完成式典と花と緑のフェア、平城遷都祭2010▽8月中の約2週間は、「なら燈花会」と連動した光と灯りのフェア▽10月から11月にかけての約1カ月半は、平城遷都1300年記念祝典と古代行事再現イベントなどの「平城京フェア」など。
ほかには、平城宮跡をゲートウエーに県内の国宝など、歴史文化資源を探訪できる「奈良歴史探訪回廊」(仮称)や、各市町村テーマイベントなどの県内各地事業が行われる。また、関連広域事業としてノーベル賞級の有識者を招いて奈良の歴史文化資源を題材に国や文化の在り方を討議提起する「平城京賢人会議」(仮称)や各種コンベンションの開催、関西や全国各地との連携イベントなども予定されている。
これらの事業における事業費としては80億円、総務推進費としては20億円の総計100億円程度を予算として見込んでいる。
《実施計画案への意見や提案募集》
平城遷都1300年記念事業協会は、同1300年祭の実施基本計画案に対する意見や提案を募集している。募集締め切りは3月12日必着。
計画案は、同協会事務局のほか、県庁内の県政情報センター▽県内20カ所の県政情報コーナー▽県立図書情報館▽県内各市町村役場−など県内339施設、県外49施設に設置され閲覧できる。同協会ホームページからも見ることができる。
意見などの提出は、〒630−8113、奈良市法蓮町757の「平城遷都1300年記念事業協会」総合企画課へ、郵送かファクス0742(27)5805か、電子メールiken@1300.jpで送付する。間合わせは同協会事務局、電話0742(23)2010
【奈良新聞 2/13】