興福寺国宝館リニューアル 3月1日オープン |
奈良市登大路町の興福寺は15日、阿修羅像などを展示する「興福寺国宝館」をリニューアルすると発表した。展示点数がこれまでの倍に増えるほか、阿修羅像を合むほとんどの仏像を直接見られるようにする。
国宝館は昭和34年にオープン。本格的なリニューアルは初めてという。阿修羅像などの八部衆(国宝)は2体が奈良国立博物館に寄託されていたが、リニューアル後は8体そろって常設展示。板彫十二神将像(国宝)も全点見られるようになる。
仏像はガラスケースに入れない直接展示を基本とし、多角的な照明で見栄えも一新。外気の影響を受けないよう、出入り口は自動ドアに改める。リニューアル後は国宝13件45点、重要文化財9件19点となり、現在の点数から倍増する。
新設する散華写経席と映像コーナー、ミュージアムショツプは無料とし、来館者用のトイレも設ける。事業費は約2億円。工事に伴い、今月18日から2月28日まで休館。3月1日にリニューアルオーブンする。同館の年問入館者は約30万人。同寺は「照明や展示方法を一新し、より満足してもらえる国宝館にしたい」と話している。 【奈良新聞 1.16】
なお、毎日新聞によると、拝観料は現在より50〜100円値上がりして大人600円となるという。