東院庭園で「曲水の宴」リハーサル 2日午後 |
古代行事を再現したもので、貴族6人がいただいた題をもとに歌をつくり、歌詠み人が披露するという設定という。
リハーサルでは、官人役の男女や子どもらが参加。天平衣装に身を包んだ一行は、東院庭園の正殿である中央建物の露台に集まり、うやうやしく歌題をいただく様子や、歌づくりに庭の周囲を散策して思いをめぐらす様子、また歌の披露の場面など、一つ一つの所作を念入りに確認していた。
「古代行事の再現曲水の宴」は今月9、11、16、17、23、30日と11月3日のいずれも午後1時から、東院庭園で行われる。入場無料(希望者が多い場合は入場制限あり)。
東院庭園は、平城宮跡の東の張り出し部分で、神護景雲元(767)年、称徳天皇がこの地に瑠璃色の瓦をふいた東院玉殿を建て、宴会を開いたとされ、光仁天皇の「楊梅宮」も同地にあったとされる。発掘調査で確認された園池や門、建物などを国が復元整備。東院庭園復元整備事業は平成12年に完了し、21年に国名勝に指定された。現在は一般公開され自由に苑内を散策できる。