特別企画展、 やまとの地宝一遺物が語る奈良の歴史一 |
『日本考古展』は、奈良県と中国陝西省の友好提携締結を記念して、奈良県、奈良県立橿原考古学研究所、陝西省、陝西歴史博物館が共同で実施したもので、中国で初めて行う日本考古学の展示ということで好評を博し、普段とは異なる中国という場所で見ることで、改めて日本の良さを知ったという声もありました。
今回の特別企画展『やまとの地宝』は、この中国で開催し注目された『日本考古展』の帰国記念として、その雰囲気を奈良県でも味わっていただく趣旨で開催します。国宝、重要文化財を含む約240点の展示品を通じて、奈良県だけではなく日本の歴史を体感してください。
期間:2月4日(土)〜3月20日(火曜日・祝日)
会場:奈良県立美術館(奈良県庁裏:登大路町10-6)
観覧料:大人 800円 大学・高校生 450円 小・中学生 300円
昨年の日本考古展 中国で図録発行
◇国内、橿考研などで閲覧
昨年10~12月に中国・西安市で開かれた奈良の考古資料展「日本考古展」(奈良県、中国陝西省文物局など主催、朝日新聞社など後援)の図録が、中国で発行された。日本では一般販売されず、今月末ごろから県立図書情報館(奈良市)や橿原考古学研究所で閲覧できる。
藤ノ木古墳(斑鳩町)の装飾用馬具や耳飾りなど国宝4件、「卑弥呼の鏡」との説がある黒塚古墳(天理市)の三角縁神獣鏡など重要文化財11件を含む84件、計243点を収録している。主催団体のひとつ、県立橿原考古学研究所の菅谷文則所長は「中国人に日本の古代史を知ってもらうきっかけになった展示品の数々を図録で改めて見てほしい」と話す。A4判、232ページ。