「法華堂・天蓋」を東大寺ミュージアムで拝見する! |
不空羂索観音菩薩像・日光・月光菩薩像のケースの前に2メートルほどのガラスケースに納めて展示される(その右に不空羂索観音菩薩の宝冠が展示されている)。記事によると天蓋は法華堂の天井に三つあり、いずれも木造。公開されたのは西の間の天蓋(直径約1.8メートル)で、正倉院文書に登場する「倒蓮花(とうれんげ)」と考えられている。
中央と八方に鏡を取り付けたハスの彫刻を配し、中央の鏡から光が差す様子が表現されている。繧繝(うんげん)と呼ばれる色彩のグラデーションも残り、今回の修理で剥落止めが施された。当初は紅や緑の鮮やかな彩色のものだっただろうと想像される。
展示は来年1月14日までとのこと。