近鉄「大和西大寺駅」北側の駅前広場、2倍に拡張整備と |
奈良市は2月1日、現在暫定整備されている近鉄大和西大寺駅北口駅前広場について、面積を現行の約2000平方mから東側へ拡大し、計約4000平方mと約2倍に拡張するほか、都市計画道路の西大寺東線の拡幅などを合む整備事業計画の内容を、市議会建設委員会で明らかにした。
同事業は昨年12月28日、奈良県の事業認可を既に受けており、6年先の平成31年3月末完成を目指すという。事業費は用地取得や移転補償費などを含め総額約41億4000万円を見込む。
近鉄大和西大寺駅北側部分のまちづくりについては、昭和63年に同駅北側を「副都心」と位置づけて、都市計画決定されて以来大きな区切りがつくことになる。駅北側では、都市計画決定を受けていた「再開発事業」が、バブル崩壊で既に平成10年10月、中止に追い込まれていた。
その時の計画では、総事業費約370億円の再開発事業を計画。秋篠川西側から大和西大寺駅までの約1・9ヘクタールに地上8階、地下2階の再開発ビルを建設。面積約5000平方mの駅前広場を整備し、交通の円滑化を図るほか、地下に駐車場を設置。周辺道路の拡幅を図るなどの内容だった。再開発事業の中止は全国初で、市は都市計画の全面的見直しを迫られる中、民間開発誘導を図るとして建築面積や容積率など高度利用地区の規制を撤廃。
その後、バスやタクシーの乗降場を備えた駅前広場として、平成17年に面積約2000平方mの暫定広場を整備して現在に至っている。
既に完成している南北道の西大寺一条線(延長194m、幅員20m)は、中央のガードレールを撤去し、交差点付近では道路の中央に新たに西側に右折するレーンと駅前広場への直線レーン、東側への左折レーンと進入レてくるレーンを台わせて4車線とする。
現在2カ所ある横断歩道は交差点付近の駅改札口に近い所のーカ所に集約し、信号機を設置するとする。
なお、駅の南側については道路が殆ど完成しながら、一部の問題ありとして、僅かに平城遷都1300年祭の折のシャトルバス発着場に利用された程度で生かされていないのは惜しい。