☆鑑真和上像 制作時の姿 鮮やかな配色 今だけ再現 |
鑑真和上1250年忌に合わせて制作が進む、唐招提寺(奈良市五条町)の国宝・鑑真和上坐像の「お身代わり」像が今月4日、京都市下京区の美術院七条工房で報道公開されたというニュースに接した。
今年が鑑真の没後1250年に当たるのに合わせて、同寺が常時公開できる模像の制作を依頼し、美術院が10年から取り組んでいた。同工房の調査により本物が制作された当時の表情やけさ、朱色の下衣を同じ工法で鮮やかに再現して、1250年前の色鮮やかな姿がよみがえった。テレビニュースでの映像を見ると色鮮やかすぎていささか違和感があるが、今後、すすを表現して古色が施され、5月連休明けに完成予定とのこと。
6月5日に開眼供養が営まれたあと、同7日から一般公開される。旧の開山堂に安置されるが、この堂の解体修理も殆ど終わって建物全体が見られるようになっている。
これに先立ち「鑑真大和上御影像造立結縁写経会」が27日(土)、28日(日)の両日、御影堂宸殿の鑑真和上宝前で催されることになっている。