平城宮跡朝堂院広場の舗装工事入札、不調 業者要件満たさず 国交省再公告へ |
平城分室によると、同局管内を対象に入札参加業者を募り、数社から応募があった。競争参加資格を確認したところ、いずれの業者も社としては土系舗装の実績を持っていたが、この工事で現場の監督に当たることになる人物に土系舗装の実績がなかったという。現場の監督については専任制とし、掛け持ちを認めていないという。
再公告に当たっては入札参加資格の要件を緩めることなどを検討している。春の行楽シーズン前に工事を終われるよう年内には公告を行いたいとしている。
舗装工事は当初の計画では昨年度中に完了する予定だったが、入札に不備があったとして、今年度以降に持ち越され、あらためて9月27日に公告されていた。
舗装工事をめぐっては、「平城宮跡を守る会」(寮美千子代表)が透水性試験の実施を求めている。平城分室は舗装工事を行う業者に実施させるとしているが、「守る会」は試験の実施が先で、業者とは別の機関にさせるべきと反発している。 「ニュース奈良の声」より