今日は東大寺開山忌 |
それから246年後の寛仁3年(1019)に初めて御忌法要が営まれたが、開山堂はそのときに創建され、安置の僧正像も同時に造立されたといわれている。ただ僧正像についてはその重厚な造りや鋭い衣文表現などから、様式的には9世紀後半の作とする説もある。
一方、開山堂については近年の解体修理の結果、現在のお堂は重源上人が東大寺再建の一環として正治2年(1200)に全面的に改築し、さらにその後、建長2年(1250)に現在地に移築されるとともに、外陣を増築して現代のような建物になったことが判明した。とりわけ注目すべきは内陣部分で、その構造や意匠の点で、小堂ながらも随所に重源上人の大仏様建築に特有な手法が見られる。
【特別開扉】12月16日午前9時半頃より午後4時まで。
年1回の開扉とあって参拝者は長蛇の列で、その列は二月堂の近くまで伸びていて、入堂するまで30分以上並んで待つという状態だった。
良弁僧正像の後には二月堂の修二会(お水取り)を始めた実忠和尚像が、二月堂を見守るように祀られている。
なお、今日は他に法華堂の「執金剛神立像」の3年ぶりの特別公開、俊乗坊重源像を祀る「俊乗堂」が公開されている<報告は後日>