猿沢荘 外国人観光拠点に…奈良県 |
奈良県は、8月末で閉館した奈良市の猿沢池ほとりの宿泊施設「猿沢荘」を、運営していた地方職員共済組合県支部から買い取り、「外国人観光客交流館」(仮称)に衣替えすることを決めた。2016年度中の再オープンを目指すことになった。
20年の東京五輪をにらみ、県内を訪れる外国人観光客が今後も増えること見込んで整備を決めたもので、宿泊は引き続き可能とし、スタッフを配置して東大寺や奈良公園など市内の観光地のほか、橿原市や十津川村など県中南部の見どころを各国の言語で紹介する。東南アジアを中心に増加が著しいイスラム教徒用に、礼拝ができる部屋の設置も検討するという。