重文・板絵神像、復元模写を初公開 |
奈良市西ノ京町の薬師寺の鎮守社、休ケ岡八幡宮で14日、秋季大祭が営まれ、同宮に伝わる板絵神像(国重要文化財)の復元模写が初めて公開された。
板絵神像は南北脇殿の6面の障子に描かれた22体の男女神像。各縦51cm、横191cmで、ふくよかな女神や威厳ある男神の表情が特徴。裏面の銘文によると、平安時代に描かれたものが傷んだため、鎌倉時代の南都で活躍した絵師・法眼堯儼(ぎょうごん)が永仁三(1295)年に新しく描いたもの。
実物は剥落や退色が進んだため奈良博に寄託され、文化庁が復元模写を制作し、この日に限り、同宮の座小屋で特別に公開された。
このほか、秋季大祭では午前中小学1~6年生の児童が参加して「奉納子供相撲大会」も催され、多くの子供達が参加した。