日本イコモス賞を「文化財庭園保存技術者協議会」が受賞 |
日本イコモス国内委員会は昨年12月に、世界遺産に登録されている平城宮東院庭園(奈良市)などの維持管理に責献してきた文化財庭園保存技術者協議会(京都市)とJR東京駅・丸の内駅舎の修復を主導した京都工芸繊維大大学院の田原幸夫特任教授(64)に歴史的な建物、景観の保存に貞献したことを評価して「日本イコモス賞」を授与した。
平城宮東院庭園は昭和42年の奈文研の調査で小石を敷き詰めた池や建物跡が見つかり、遺構を基に奈良時代の庭園が復元された。曲線を描く洲浜など、日本庭園の原形となる要素が取り入れられている。
文化財庭園保存技術者協議会は、東院庭園をはじめ日本庭園の管理に従事しており、伝統技術の継承や後継者育成に努めている。
日本イコモス国内委員会は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)の国内組織で文化財の専門家で構成される。賞は昨年度に創設された。