アジサイ見ごろの60種1万株 ~矢田寺 |
寺伝によれば天武天皇の勅願により天武天皇8年(679年)に智通が開基。七堂伽藍四十八坊を造営、十一面観音菩薩と吉祥天を安置したという。
その後の戦乱などにより多くを焼失し、現在は矢田寺北僧坊・矢田寺大門坊・矢田寺念仏院・矢田寺南僧坊の4つの僧坊を総称して矢田寺と呼ばれている。矢田寺は金剛山寺というのが正式名称といい、万葉の昔からの地名が矢田の里であったことに由来するという。
当初は十一面観世音菩薩と吉祥天女を本尊としていたが、 弘仁年間に、満米上人により地蔵菩薩が安置されて以来、地蔵信仰の中心地として栄えてきた。矢田寺のお地蔵様は、そのほとんどが右手の親指と人差し指を結んだ独特のスタイルで、「矢田型地蔵」と呼ばれている。この形像は地蔵阿弥陀一体を現したものといわれる。
すなわち左手に宝珠を持ち、右手は阿弥陀如来の来迎印とする形像である(太田古朴『平安・藤原』綜芸舎 昭和47年7月)
◆アジサイ寺といわれる
関西最大級とも言われているあじさいの名所「矢田寺」、あじさい寺とも言われ、奈良県大和郡山市の西、矢田丘陵にあり、日本最古の延命地蔵菩薩を安置しています。境内には約60種、1万株が植えられている。境内の右側にアジサイ見本園(変わったアジサイが見られる)、左にアジサイ園が広がり、アジサイ園は平らな所もあるが多くは山の斜面を利用して植えられており、起伏のある立体的な構成はなかなか見ごたえがある。谷川の流れで当たりより気温が低く、花の寿命も長いという。
また、本堂の裏山の斜面などにも多くのアジサイが植えられています。
境内では6月中、本堂と閻魔堂の特別拝観も行われている(本堂の拝観は有料)。