天平の西金堂を再現 興福寺特別公開終了 |
◆来場者は25万人を超える!。
興福寺は普段は非公開の仮講堂で、かつての西金堂の空間をイメージした「興福寺国宝特別公開2017 阿修羅~天平乾漆群像展」が3月15日から6月18日まで、約3ヶ月の特別公開が行われ、先日会期が終了した。
阿修羅像を含む八部衆像(奈良時代)、十大弟子像(同)、金剛力士像(鎌倉時代)、儀式用楽器の華原磬(8世紀)=いずれも国宝=など計26点を国宝館から移した。仮講堂の本尊として国宝館から移した阿弥陀如来像(重要文化財、鎌倉時代)を守護するように、前方にずらりと配置し、国宝館と違った佛教寺院本来の宗教的雰囲気に充ちた堂内で、多くの人々が思い思いの仏像を拝んでいたのではないか。
始まった3月15日から閉幕した6月18日までに25万2728人が来場したという。余り待たずに入堂出来た日も有るが、カンカン照りの中をかなり待った日も有る。25万人を超えたのは最終日で、25万人目は滋賀県甲賀市の会社員ご夫妻だった由。「天平期の西金堂の雰囲気を再現した状態を見られるのは、この機会しかない」と駆けつけたと、新聞では喜びと驚きの声を載せていた。
▽ 9月からは後半の公開展示が行われる。
なお、一部を入れ替えて9月15日~11月19日に再開される予定という。拝観料(東金堂と共通)は大人900円。
問い合わせは興福寺 ℡:0742-22-7755。