海龍王寺のユキヤナギー打ち寄せる“白い波” 今日は“花まつり” |
偶然だろうが5日付けの「毎日」「奈良」両新聞が、海龍王寺の“ユキヤナギ”を記事にしていた。例年より1週間ほど遅れての開花という。
ユキヤナギはバラ科シモツケ属の落葉低木で、コゴメバナやコゴメヤナギなどの別名を持つという。春に小さな花を数多く咲かせる。
重文の西金堂は奈良時代の建立で、中に五重小塔(国宝)を収める。相輪を含む総高4.01メートル(相輪を除く高さは2.85メートル)の小塔だが、工芸品ではなく「建造物」として国宝に指定されている。当初から屋内に安置されていたもの。元興寺(極楽坊)の五重小塔が内部構造も省略せず、屋外にある塔と同様に1つ1つの部材を組み上げて造られているのに対し、海龍王寺の小塔は箱状の構造物を積み上げ、組物などの細かい部材は外側から貼り付けたものである。しかし、様式的には元興寺小塔より古い8世紀前半頃のもので、細部様式が薬師寺の三重塔に類似しており、遺例の少ない奈良時代建築の様式を知るうえで重要とされる。
光明皇后の皇后宮(藤原不比等の邸宅跡)の北東隅に建てられたことから隅寺の別称がある。
◆今日は“花まつり”
東大寺や興福寺、唐招提寺、三条通りの浄教寺(写真)など多くの寺院で行われる。