春日大社壁画、県庁で展示 |
昨年、20年にー度の式年造替で取り換えられた春日大社本殿(国宝)の「御間塀(おあいべい)」の壁画が、 県庁玄関を入った右奥ホールで展示されている。期間は来年3月31日 まで。
御間塀は本殿4棟の間や脇にある塀で、「絵馬の原型」とされる「神馬牽弓図」など5面の極彩色壁画が描かれている。式年造替に伴う本殿修理で、これまでの壁画をはぎ取り、新しく描き直された。
今回は来年の同大社本殿創建1250年を記念し、第1、2殿間の「神馬牽引図」と第 2、3殿間の「獅子牡丹図」の2面を展示している。いずれも昭和50年に描かれたもので、縦約2m、 横約2•6mの衝立に仕立てられている。
はぎ取られた壁画が県内で公開されるのは初めて。本殿は通常非公開で、現在の壁画を間近に見ることはできない。
同大社の中野和正権彌宜は「多くの人に壁画を見てもらい、創建1250年を広く知って欲しい」と話しているという。
また、ロビー左には来年1月26~28日に平城宮跡で開催される「第3回大立山まつり」に使われる4体の像の内〝持国天像〟が展示されている。