旧大乗院庭園で中島反橋完成、入園可能に |
◆25年ぶり中島反橋、架け替え=中島の散策可能に
新しい木製の中島反橋は長さ12メートル、幅2.4メートルで朱塗りされ、今回の架け替えにより、橋の頂点の高さを50センチ下げて勾配を緩やかにしたり、橋の上に滑り止めを加えるなどして来園者が安全に渡ることができるようになった。
同庭園は奈良市とJ R西日本が所有し、公益財団法人日本ナショナル卜ラス卜が管理し、 奈良ホテルが指定管理者を務める。平成6年から庭園の本格的な発掘調査と復元整備が行われ、平成22年から部分的に一般公開を開始し、反橋の架け替えで全面公開が実現。橋は以前よりも抑えた色合いの朱色に塗られ、歩きやすいように反りを下げて緩和した。
式典には津山恭之奈良市副市長や小山正宣•日本ナショナルトラス卜理事長ら関係者約50人が出席した。名勝大乗院庭園文化館玄関近くに設置された標識の序幕式を行い、続いて中島反橋の前でテープカット、 出席者が橋の渡り初めをした。
小山理事長は「中世の庭園はそうあるものではなく人気の高い庭園。以前から橋を渡りたいという要望があった。中島から庭園を360度見渡せるようになったので、季節ごとの庭園の風景を楽しんでほしい」と話したという。
庭園へは〝名勝大乗院庭園文化館〟の中から入園する事ができる。入園料は100円。名勝大乗院庭園文化館入場は催し物を除いて無料。