新指定・平城宮の木簡 特別陳列〜奈良国立博物館 |
和銅3年(710)から延暦3年(784)までの約75年間、日本の都は一時期を除いて奈良の平城京に置かれていました。平城京のなかでも、天皇の住居や中央官庁が集まる中心地区が平城宮です。
平城宮跡は国の特別史跡に指定され、奈良文化財研究所が継続的に発掘調査をおこなっています。その調査成果の中で特筆すべきものに、木簡(文字の書かれた木札)の発見があります。昭和36年(1961)に初めて発見されて以来、平城宮跡ではこれまで約5万点の木簡が出土しており、当時の人々の社会生活を解明する貴重な史料として知られています。
近年、その学術的価値が認められ、この平城宮跡出土木簡のうち、「平城宮跡大膳職推定地出土木簡」39点が平成15年(2003)に、「平城宮跡内裏北外郭官衙出土木簡」1785点が平成19年(2007)にそれぞれ国の重要文化財に指定されました。その代表的なものを紹介します。
注:「平城宮跡大膳職推定地出土木簡」1,2,3,18,19,20号の6点、「平城宮跡内裏北外郭官衙出土木簡」47,54,55,91,320,347,367,371,468,551号等18点が3回にわたって展示替えしながら出展される。
【パンフレットから】