木簡を読む! 長屋王家の木簡 |
邸内で働く従者の勤務管理の木簡(京1-400)
長さ304㎜・幅26㎜・厚さ7㎜ 015型式
邸内で働く従者<長屋王家木簡には「帳内」(ちょうない)としてみえる>の勤務管理の木簡。木簡の上部側面に孔をあけ、ここに紐を通して個人カードとして並べ替えて使う独特の形態の木簡。位階・人名・年令・本籍地を書いた個人カードに、ある年の一年聞の勤務日数が後から書き込まれている。家政機関の職員や従者の勤務評定は、家政機関や従者を与えられた本人(本主)が上・中・下の三段階で行うことになっており、帳内の場合、年間200日以上の出勤が評価を受けるための要件となっていた。二田造(ふただのみやっこ)は物部氏の流れをくむ一族。