新薬師寺金堂跡の瓦について |
唐招提寺と同文様 奈教大調査
奈良市の奈良教育大学で見つかった新薬師寺金堂跡の瓦の大半が、唐招提寺の出土品と同じ文様であることが、同大学の調査で分かった。
唐招提寺の造営に朝廷が強く関与していたことを示す資料として注目されている。
新薬師寺は光明皇后の発願で8世紀中ごろに建立された。鑑真和上によって開かれた唐招提寺は8世紀後半で、瓦に詳しい森郁夫・帝塚山大学教授は「新薬師寺の造営にめどがついた後、瓦工人が唐招提寺に派遣されたのだろう。鑑真の氏寺だが、朝廷が強くかかわっていたことが証明された」と話している。【奈良新聞 11/18】
上の瓦の写真は岩波書店版「奈良の寺」21『唐招提寺』より、創立時の瓦の部分を引用。