第一次大極殿院西面築地回廊の調査(平城第436次)進む |
昨日、その後の様子を見ようと暑い中を出掛けたら、発掘がかなり進んでいた。説明の文書も掲げられていたので紹介する。
★第一次大極殿院西面築地回廊の調査
(平城第436次)
独立行政法人文化財研究所 奈良文化財研究所
都城発掘調査部(平城地区)
現在、復原工事の進む大極殿は奈良時代前半のもので、第一次大極殿と呼ばれています。この大極殿は、東西178メートル、南北318メートルの築地回廊で囲まれていたことがわかっており、築地回廊の内側全体を第一次大極殿院と呼んでいます。1965年以来、この地区で発掘調査を進めてまいりました。今年度は、4月におこなわれた南面築地回廊の調査を皮切りに、築地回廊の調査を集中的におこなうこととなりました。5月以降は西面築地回廊の調査を南から順番に進めております。
さて、今回の調査地は、西面築地回廊のちょうど真ん中ほどに位置し、調査面積は約880㎡です。6月下旬から調査を開始し、現在も継続中です。第一次大極殿を囲む西面築地回廊の基壇、掘立柱塀の柱穴、舗装用のバラス敷き、排水のための暗渠などさまざまな遺構を確認できると思われます。
今秋には現地説明会を開催し、ひろく皆様に調査成果を公開する予定でおります。その際のは、是非お立ち寄りください。
また、先に調査がおこなわれている、南側の第432次調査の発掘場所は空撮の準備ということだった。